カテゴリー別アーカイブ: 山行報告

またまたきのこの話。

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 普通の山でなめこがたくさん採れました。これまでの自分のフィールドが沢沿いだったので、尾根上でこんなに採れるとは、発見&びっくり。特に驚いたことが、沢沿い(湿った場所)で採れるものと尾根上(乾いた場所)で採れるものの見た目がかなり異なっていたこと!
乾燥なめこは未体験で、「こんな茶色でかたいキノコだったっけ?」と困惑。でも現地にきのこ採りのおじさんがいて、いろいろ教えてくれたのもあり「これもなめこか~」って納得して、早速ランチでなめこ汁した(=^^=)【写真上】。
 さらに標高を上げると、再び見たことのあるきのこが。今落ち着いて見ると明らかに沢で採れるなめこだけど、その時は乾燥なめこを知ったあとだったので「さっきのと違う! じゃあ何だろう?」。気になるから袋を分けて収穫しました。帰って調べるためです【写真中】。
本やネットと見比べると、特徴はなめこに合致しますが、あまりに乾燥なめことの差がある。しかし「幼菌(子どものなめこ)と成~老菌(古いなめこ)の特徴がかなり異なる」と見聞きしたことを思い出しました。結局決め手となったのは、昨年採取して食べた老菌のぬめったなめこの記録写真。これと特徴が合うので間違いないと結論が出ました。
 「知ってる」と思ってるきのこでも判断に迷う。身近に師匠がいたらなあ。きのこ採り3シーズン目の私。台所にきのこを並べては、「研究者か」と夫に突っ込まれながら……。

白神の記憶 6日目(最終日)

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 化粧しないとまゆげがない。そしてメガネ女子。夫から「平たい顔族だね」。まあ山だとこんなんだということで。いいじゃないですか、ナチュラル。

 ―6日目(最終)、白神の旅で最後に泊まったのは避難小屋!(写真の後方がそれ) 起きたのは4時45分。薄雲が出ていて岩木山は見られない。それでも30分ほど山頂でご来光を楽しんだ。昨晩、小屋には男女3人パーティの先客がいて、話をするとこの地域のエアリア(山と高原地図)の著者だった。コースタイムの踏査に来たそうだ。
 白神岳の山頂付近は森林限界をこえていてアルペンムード。眼下に日本海が広がる景色もよくて、私はすっかり気に入った。今回は歩きメインだったけど、いつか沢登りで尾根を越え沢を下り、白神山地を歩いてみたい。ところで、白神山地が世界遺産になったことの登山者にとっての弊害は、「気軽に遺産区域に入れなくなったこと」。例えば山スキーで、昔は白神岳の稜線から遺産区域側にドロップインして楽しむのは定番だったそうだけど、今は禁止だ。ただ、「世界遺産になったからこそ登山道が整備され、トイレが設置されるなど使いやすくなって、訪れる人も増えた」とも言う。
 十二湖方面に行く彼らと別れて、下山にかかる。いよいよ帰りのフライトまでカウントダウン。迷った末、下山後は有名な「不老不死温泉」に足をのばした。青森県では超有名な観光地だけど、何しろ場所が場所なので、行けるときは限られる。夕日を見るのが最高らしい…それはまたの機会に。そのあとは秋田空港までドライブ! この6日間で走ったのは657キロになった。

 富士山や屋久島の登山ブームを見て、世界遺産が観光のブームを巻き起こすように感じられて、白神山地は今どうなのだろうと思った。印象深いことは、現地の人が「本当に伝えたい」と思っている白神の良さと、観光ガイドブックが取り上げるそれが、違うらしいこと。登録から20年余り。最初は小さな失望でも、いつしかあきらめに変わってしまう。
 何かしたいと思ったとき、秋田や青森の人間か、そうではないかという話が何度もあった。いろいろなところを訪れる、今は私は「風の人」で、本当は「土の人」にあこがれるのだけど、しばらく風の人としていろいろな山を見て歩きそう。
 行ってみる、会ってみる、話してみる。頂上を踏むだけの登山じゃないものを、もっと続けていきたい。(うん、我ながらよくまとまった)

白神の記憶 5日目

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 まだ白神のことを書いている。余裕がなくて記録が書けない(汗) せっかく行っても、行きっぱなしじゃだめ。すでに思い出せなくなっている数字があり、でも1日目の記録を見返したら、それが書いてあった。自分に、ナイス! あと2日分を書き残したい。

 ―5日目、私が起きたのは、能代市の“お母さん”宅のソファーベッド。「起きません」と宣言した通り、お母さんが動き回っているのに気づいても7時まで寝ていた。8時頃、朝食。テーブルに並んだお皿は6つ! フルコースみたいだ。お母さんは今日、友人とランチに行くそうで、うきうきしていた。
 能代のお母さんとは、くに子さんといって、前日の沢歩きツアーで知り合った。ツアー中に盛り上がり、たまたま今夜はワンコと二人だから、ぜひ泊まっていってと、独特の秋田弁で呼んでくださったのだ。車中泊かテント泊かと思っていた私は、本当にありがたかった。現地のお宅に泊めてもらえるなんて、旅人にとって最高級の思い出じゃないだろうか!
 この日は二ッ森を登って一度下山、再び白神岳を登って避難小屋泊の予定だったので、くに子さんは昼飯から夕飯に使える食材まで、いろいろ私に持たせてくれた(梨とかガッコとか)。写真の焼きおにぎりは、うにご飯。おいしー! お世話になったお礼はまだ何も返せていないけど、また遊びに行きたいなと、そんなふうに思う。
 国道101号を北上し、前日のツアーでご一緒した方のガソリンスタンドで給油、二ッ森の細い林道に入ると、高度を上げながら11キロも走った。これが、白神山地の天然林の貴重さを認識させたきっかけ、青秋林道だ(秋田県旧八森町~青森県西目屋村を結ぶ林道建設構想で反対運動によって中止された)。林道は、舗装路のまま山に吸い込まれるように終わっていて、緑の生い茂った最後だった。二ッ森登山よりも、この終点を見たことが心に残った。
 再び国道を走り、青森県に入る。白神岳登山口には、平日の月曜だというのに数台の車があり、宴会している方も。明日一緒に登ろうと誘ってもらうも、明日は飛行機で帰らねばならない。一人で登り始めた。スーパームーンに当たったようで、月は大きかった。

ライチョウ保全の将来を担う!?

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 壮大なプロジェクトのお手伝いに参加できました。妙高を拠点にライチョウをはじめ動物たちの生態を調査研究されている長野先生などの呼びかけで、「ライチョウ調査モニターツアー」が開催されました。(主催者でもないのに貴重な集合写真をUPしちゃってすみません!)
 ライチョウは、じつは日本アルプス付近の限られた高山帯にだけ生息している鳥で、登山者は「よく見る~」なんて言いますが、確実に個体数を減らしている絶滅危惧種。生息環境が厳しいために調査が十分できず、生態はいまだ多くの謎があるそうです。彼らを守るべく方法を探る一方で、研究者を悩ませているのは、高山帯で調査できる人材が圧倒的に足りないこと! 「ライチョウが絶滅する前に、研究者が絶滅するかもしれない」。
 そこで、一般登山者が調査に加わり、研究材料を提供したり理解を深めたりする代わりに、ライチョウと出会える喜びや楽しさを感じてもらおう――という願いがこめられたのがこのモニターツアーでした。かわいいかわいいライチョウ。彼らを取り巻く環境がどんな危機的状況なのか、実際よく知りませんでした。ただ好きな山に登って、そこで見たライチョウの情報を提供するだけでも、ライチョウの未来を変えちゃうかもしれない、、!(おおげさじゃなく!) 参加したい人、たくさんいると思います。
 調査ツアーは来年以降も続くそうです。個性的なガイドさん、貴重な自然、おいしい食べ物とお酒、参加者との楽しい宴、全部そろってました☆ 今回ライチョウに会えたので、次はウンチを見つけたいのと、GPSを使いこなしたいな~~~!

山の紅葉は短くって。

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山頂付近から色付きが始まり、だんだん下りてくるので、1ヵ月くらいは楽しめるけれど、有名な涸沢カールのように「ここの、こんな紅葉が見たい!」という希望を叶えるには、チャンスは数日~1週間。夏のお花畑だって、毎年2か月くらいの楽しみ。山菜だって、そう。だからこその、旬、なんですかね。
仙人池に向かう道は気持ちのよいブナ林だった!! ブナ林は落葉する樹林帯で、ブナ、カエデ、ミズナラなど黄色をメインカラーに森全体が色付く、日本を代表する美しい自然。木の実やきのこ、生き物もたくさん。昔から、登山をしている人や山に暮らす人は、みんな、ブナ林がだーーーいすき、です!!

台風18号が過ぎると同時に旅立った先は、立山室堂!

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 水の恵みをたどる4日間のルートをなぞってきました。大学の後輩、マコちゃんからの「仙人池ヒュッテに行きたいんですけど!」というメールをもらったのがきっかけで。彼女が行こうとよく思ったなーというのが正直な感想でした(笑)。4日間歩ききるのは簡単ではないし、逃げ道も乏しいし、雪渓もあり難度高め。でも結局「行きたい」という情熱があれば、いろんな策を練って挑戦できるのが登山。夏に長野で会ったふくちゃんも一緒に挑戦したいってことで、3人で仙人池ヒュッテを目指すことになりました。
 台風18号は雪を降らせていて、剱御前からいきなり雪道を下ったり、標高2400mで氷点下の雪上テント泊、アイゼンでの雪渓歩き、仙人谷では足をすべらせたり転びそうになったりひやひやして、長い梯子に疲れて。でも山を白く化粧させた雪は思いがけないプレゼントだったし、中腹の紅葉がまた素晴らしいものだった! 天気の安定が続いたことは、私たちにとって何よりの幸運だった。
 たどり着いた仙人池ヒュッテで、マコ&ふくちゃんが会いたかった「マイコさん」に再会。私は初めましての顔合わせだったけど、一晩過ごすうちに心が通じた♪w その日は皆既月食だった。
 目的を達して、下山は阿曽原温泉から黒部峡谷・欅平へ。立山の積雪から始まり、剱沢を下って仙人池に上がり、黒部川まで。途中の雪渓、温泉、ダム湖など、谷沿いならではの「水」の恵みに出あう旅だった。
 そして私は、家に帰らずさらに妙高へハシゴするという社会人とは思えない自由っぷり。マコ&ふくちゃんも、私以上に自由。そう、この4日間の好天は、幸運なんじゃなくて、自由人だからなせる技なのです!!

白神の記憶 4日目

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 白神山地から帰って、途切れていた記録の続き。来週からまた山に入るので、ここできっちり残しておかなきゃ。写真のアップを許してもらえるでしょうか。この日最もステキだった一コマなので、ぜひアップしたかった。みんな素敵な笑顔!

 ―4日目、疲れを自覚して眠った翌朝、体調は良好。さあ、白神の旅の次なる行先は、秋田県・藤里町。今回初めて知ったけれど、白神山地の世界遺産区域は4分の3が青森県にあって、青森県側は一定のルールにのっとれば遺産区域内にも入山できるけれど、秋田県側は調査や管理以外での入山は禁止されている。観光地の定番、「十二湖」や「暗門の滝」も青森県にある。
 …単純に私が思ったことは、「秋田の白神山地は登山でも観光でもあまり開かれていないのかな?」だった。秋田の人たちが、人を呼びたいと思っているかどうかも分からなかった。森を守るには観光化しすぎてほしくない。しかし森の魅力や守る意味すら誰にも知ってもらえないんじゃ、結局、何か失われてしまうのでは…。
 私が秋田側の白神山麓を巡ることができたのは、秋田側で環境教育などに取り組んでいる「秋田白神コミュニケーションセンター(ASCC)」という団体を知ったから。ちょうど「沢歩きツアーに参加しませんか?」という告知があり、申し込んだ。この記録の冒頭で書いたこと――白神山地で見つけた自分のテーマが、人に会いに山に行くことだったこと。それは、この日の出会いが最も影響した。参加者の秋田在住の皆さん、ガイドの栄作美さん、ASCCの後藤さん(代表)・菊池さん、レンジャーの瀬川さん。
 ツアーのあとも、白神の歴史や未来について栄作美さんのご意見を聞いたり、瀬川さんと話し合ったり、その夜は参加者のお一人が快く私を泊めてくださったり、晩酌には後藤さんも寄ってくださったりと。濃い秋田時間だった。
 この白神の旅のように、近頃は自分の思うことや知りたいことになるべく近づけるよう努力して登山しているつもり。ある秋の日、秋田白神のほんの一コマを知ったに過ぎないけれど、間違いなく何か私の今後の行き先を見つけるマイルストーンになった、と思う。

今週も白山に行ってきました。

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美渓と名高い大白水(おじらみ)谷。本峰に突き上げる沢なので谷は深く大きく、右へ左へとうねりながら10~20m級の滝をかけていました。この谷の名前は、温泉が湧いているために沢床の石が白っぽく見えることに由来していて、滝つぼの透き通った宝石のような青を、「白山ブルー」なんて呼ぶ人もいるそう。
サイッコーの天気で渓流はキラキラまぶしくて、稜線の紅葉が1週間でさらに進んで絵の具のパレットみたい。いつまでも眺めていたくなるものばかりでした。秋晴れって空気が澄んでいて本当にきれい&爽快!(けっこう寒かったけど)
さてはて、無事に下山しても、お仕事という名の山が、今月で一番の急登にさしかかっていまぁす(汗)これが終わったら、こんどは本格的な紅葉ときのこを目当てに山へ!