
登山部あさひの夏合宿が始まった!
白馬大池へ親子20人で登山してきた
泊まりがけの夏合宿に参加するのはこれが2回目。今年は1月から登山部の親子とご一緒してきたので(毎年会員が変わる)、半分以上の、いや全員だな?を知っている状態! 初めて参加したときは、規律正しく好き嫌いをせず大人顔負けのコースタイムで歩ききる子どもたちに、「スーパー小学生すぎる」と驚愕していた私も、そんな彼らにだいぶ慣れてきた。「疲れた~休憩まだ~?」と言う子がいるのも分かってきたし、年齢がばらばらで体力差があるので歩調を合わせるのが難しいことも、引率するうちに分かってきた。
今回の白馬大池は、私がガイド役として先導することになった。トップで案内して歩くのは今年4回目。人数の多さは前回の霊仙山も同じだったけど、鈴鹿山脈のようには北アルプスはいかなかった……!
【20人の先導で気をつけたこと】
●歩くスピードはゆっくり、歩幅は小さく
●段差が少なく、より歩きやすい場所を1つ1つ選択する
●グラつく岩など注意喚起を後続に伝える
●列が分かれていないか確認し、状況判断する
●次の休憩時間を忘れない(およそ30分に1回)
●20人が留まって休める場所を探す!
●時折、花の名前を紹介する
●たまに参加者の写真を撮る(が、ほとんど撮れない)
●休憩時間は5~10分、出発をうながす
●前から登山者が来たら、どこでどうすれ違うか判断する
●転倒などトラブル時は、すぐさま駈け寄って確認する
今回もっとも難しかったのは、休憩する場所を決めることだった。霊仙山のときは、登山道が広いことと、私は現地を歩いたことがあるので、おおよそ何分で着けるか予測して声かけすることもでき、休憩場所に困ることはなかった。それが今回は、登山道の幅に余裕のない場所が多く(それが北アルプスなのだなと思った)、私も初見での引率だったから、どこに格好の休憩場所があるか全くわからない。ポイントからポイントのあいだが一般CTで1時間以上のところが多く、中間地点で一度休みたいが、20人も留まれる広場はほとんどなかった。
また、私より数人後ろの子が転倒したとき、道幅が狭いと、最前列から即座に駈け寄るのが難しいことも分かった。何人かをよけながら行かなければならない。転んだ子は荷物が木の根に引っかかったのか体の上下が分からないのか、自力ですぐに起き上がれず。少々気が動転していたようだったけど擦り傷のみで、泥汚れを丁寧に払っていたら、「歩けそう」と言ったので(休憩には少し早かったから)もう少し進んだけれど、その場所でも20人の休憩ができたから、「一度休憩しよう!」と言ってあげたらよかったと後悔した。案の定、歩き出したらまた細い道が続き、なかなか適したスペースがなかった。
こういう1つ1つの経験は、ガイド資格講習を受けている人はもう実地訓練で会得していることだろうと思うと、見習いのようで申し訳ない思いもあるが、マリベ独自でやってきたこともある。登山部のみんなと築いてきている関係もあるから、ガイドの技術や経験は、現場で体当たりで修得中!
今回の参加メンバーは、4年(1人)、5年(2人)、6年(1人)、中1(2人)、中2(2人)、それ以上のティーンズ(4人)、大人(8人)で、多くが中学生以上だったこともあり、サポート体制は万全。体調不良を訴える場面が何回かあったり、ひどく息があがる子の荷物を分散させたり、雪渓を渡る部分でのアイゼン装着など、20人で協力して行動した。最後は、蓮華温泉に下山! いい湯でした!

