
★装備のスペックを見直そう!(軽量化の話)
以下、登山部の皆さんにシェアした投稿です
道具を買う際には、いろいろな選び方があります。①値段 ②重さ ③性能(耐久性なども) ④機能性(使いやすさやフィット感など) ⑤デザイン などなど。
今夏の山小屋合宿を見ていて、②重さに対する皆さんの意識をもう少し高くもったほうがいいかなと思いました。ギアは軽い方が、断然ラクです! 軽快に足運びでき、荷物の全重量を減らすことができ、軽いギアはかさも減るので荷物をコンパクトにできます。
軽さばかり重視すると、デメリットも確かにあります。性能を犠牲にしていた(たとえば耐水圧が低かったとか)、耐久性がなかった(すぐ破れる、すぐ靴底が減るとか)、使い心地が悪かった(持ちにくくて疲れる、背負うと肩が痛くなるとか)など。バランスを考えながら、自分にちょうどいい装備を選ぶことが大事です。
一般的に、新しいギアほど軽量化されています。また登山に特化したアイテムほど軽さを重視しています(キャンプやアウトドア用品は重い!)。一概に言えませんが、古いアイテムを長年使えば使うほど、世間からは重量の面で劣ってしまい、何でも買い替えるわけにはいかないから悲しいです。
皆さんがこれから気をつけた方がいいギアとしては、
(1)バックパック
これまで気にしてこなかった方がいたら、自分のリュックがどのくらいの重さか確認してみてください。キッズ向けの~20Lなら500g前後。キッズ向けの~30Lなら700g~1kg。大人向けの~30Lなら800g~1kg前後。大人向けの30~45Lなら1kg~1.5kg未満。このくらいならまずまず軽量を意識したリュックと思います(マリベの感覚ですけど)。軽くて背負い心地どうなの?と思うかもしれませんが、「案外いける」と思うこともあれば「やっぱりパンパンに詰めると重くて肩が痛いな、でも軽さには代えられない」と思うこともあります。好みもあります。ただ、過剰にポケットやベルト類、使わないのに付いているDリングなどの付属品が多いリュックは、それらがなくなればもっと軽量になります。
(2)登山靴
子どもはあまり選択肢がなく、大人の場合も軽さだけでは正直選べないと感じることが多いです。本当は、軽くてフィット感もよく防水性もあって足首も保護してくれて滑りにくいソールなら最高です。なかなかそんな靴はなく。購入時に重さを比較する際、片足50g差までならあまり気にしなくていいと思いますが、片足100g差あるとだいぶ足への負荷が変わってくることをアドバイスしておきます。
(3)レインウェア
トレランやファストハイク向けのペラペラのものは耐久性がないのでやめましょう。すぐ破れます。登山向きの軽量なものは高級であることが多いです。登山向きの重い(分厚い)ものは耐久性はありますがやはり皆さん向けにはある程度軽量なものがいいでしょう。(子どもは大人ほど種類がないので参考程度に)
(4)トレッキングポール
超軽量だとカーボンになりますが、値段と耐久性から検討します。私はアルミにしており、劇的に軽くはないけど、ポッキリ折れる不安はなくいいかなと思っています。モンベルの子ども用アルパインポール Kid’sは、手にして重い!と思った…(だから買わない)
(5)その他
たとえば食器もチタンやアルミは軽量。食器の数を減らす工夫もします。水筒はナルゲンボトルを持つ人が多いけど私は極力軽くしたいからあえてペットボトルの再利用。カッコつけたいときだけ水筒。よく下界の財布をそのまま山に持ってくる方がいますが、必要なものだけ山用のケースに入れ替えましょう!
気にしだすと、なかなか買えなくて時間ばかり過ぎるギア探しですが、どこかで諦めて選んで買うしかありません(笑)