カテゴリー別アーカイブ: 建築家と家づくり

「小さな家」視察ツアー

2024.3.20-21
日本建築家協会 東海支部 愛知地域会(JIA愛知)の住宅研究会が主体となって、住まいの原点を探ろう!というテーマで「小さな家」を視察してきました。まだ春が始まる前の、東京で! 編集に携わっている『建築家プラス』vol.4の次なるテーマは「住宅」に決まり、編集委員や住研メンバーの建築家さんたちとともに1泊2日で行きました。次号は幸子さんと私で分担して制作予定です。

「住宅」といっても、切り口はさまざま。毎号の企画では、建築家さんたちが集まって半年~1年くらいの時間をかけて、あーでもないこーでもないと意見交換をするのですが、会議室で話していても決まらないので、外に出るようにしています。今回は森さん中心に視察先をまとめていただき、

【1日目】
①ヒアシンスハウス(埼玉県)→②スミレアオイハウス(東京都)泊
【2日目】
②スミレアオイハウス→③カップマルタンの休暇小屋レプリカ(埼玉県)

3つの建物を見学しました。スミレアオイハウスは「9坪ハウス」のことで、今は一棟貸しの宿になり、1泊27000円で大人4人子ども2人まで宿泊できます。建築家設計の空間に泊まりで滞在できるのはおもしろい~! 正面のガラス窓は高所作業のように開閉するとか、間仕切りはほぼなくて2階から普通に落ちそうとか、建築家あるあるっぽい空間(笑)

建物はそれぞれ個性、趣がまったく異なり、ヒアシンスハウスは造作がとても美しくて、絵になる建物、空間でした。コルビュジエの小屋は、その中では異色だったかな。

そうした体験から、いい住空間、本来こうあってほしいと建築家が考えるような理想の空間について、皆さんで意見交換しました。まとまらないけど、私の印象に残ったことは、「小さなことでお施主さんはうだうだ文句言わないでほしい」(すべてがカンペキな空間なんてないんだよ、年月が経てば古くもなるし、掃除がしづらいことだってある、でもそういうことを最近あまり理解してもらえなくて)「高断熱高気密とか必要?本当に気持ちがいい空間ってなんだと思う?」(天井が高かったり吹き抜けだったり、窓が大きかったり、いいじゃん)「昔の職人さんはすごかった、昔の素材はよかった」(今はここまでやれる職人さん、大工さん、少ないよね、素材も手に入らないよね)……みたいな話題が出たような🤔もちろんそれだけじゃないんですけどね😅

建築家さんと本当に家づくりするなら、ある程度は施主のほうも懐の深さが必要な気がする。ていうか、そうじゃなかったら、建築家に頼む必要ってそもそもないよね?ってそれは言い過ぎ?(笑) 私はそんな印象を持ったけど、編集ではきっといい感じにまとまっていくと思いま~す。

戸建て暮らしスタート

3/9に庭付き戸建てに引っ越しました‼️

全く落ち着く間もなく、ドタバタが続いてます〜。この週末もパパおらず2人の子連れでは荷解きや片付けや買い出しもはかどる気配なし。家のすべての床に荷物が散らばってます🤣引越し前より、引っ越したあとのほうがたいへん💦ちなみに上旬に慌てて引っ越ししたのは、少しでも引越し代を安くしたかったからなんです!!

3/4 外構含めた家の工事がほぼ完了、電気開通
3/5-6 乗鞍岳でイグルー講習!(引っ越し日より先に決まってた!)
3/7 ガス開通、引渡し日、住宅設備の説明を受ける
3/8 終日引っ越しの荷造りで朝5時に寝る
3/9 朝イチから引っ越し!節約のため3トントラック積み切りで荷物を残してとりあえず引っ越す。新居がレアケースで気を遣わせて終わったの15時半とか。稲沢の保育園に子どもお迎え、アパートの片付け続き、21時にようやく一宮でレトルトカレー食べ、風呂入り、寝たの23時くらい
3/10 稲沢まで子どもを送り、稲沢のアパート片付け、追加工事費の精算の確認、登記やローン融資の確認、16時〜17時半はJIAの打ち合わせ、捨てるエアコンを電気屋に運ぶ、子ども連れて一宮に帰る
3/11 アパートの粗大ゴミを環境センターに運ぶ、アパートの退去査定の立ち会い、新居の不具合の確認、追加工事費の請求書もらって総工事費が決定、登記に進むやりとり、子どもお迎え、アパートの最後の掃除と退去、いよいよ一宮の新居の荷解きに集中できる!
3/12下の子の保育園の発表会!

2月末まで仕事が忙しく全然片付けに手が回ってなかった〜💦家の方も決めることが多くてフル回転してました💦隣家にご挨拶で持っていく手土産を買うとか、米が買わないとないとか、まだ手が回らなくて不自由してますが、やるしかないです🤣

今月は、保育園の送迎が1日2回で計2時間もかかります!小学校入学の準備もしなきゃ〜。建築家さんと建てた家の様子は、改めて投稿したいと思っています😅普通そっちが先だろ!と思うんですけど(笑)

建築面積27坪の小さな家

やっと新しい家が現実味を帯びてきました

戸建てを持つかしらと思った2人目の産後、ゼロからの選択の連続。コロナ禍の打撃。相談させていただいた皆さんにはアドバイスなどありがとうございました。

最近アウトドア好きな同世代の友人らに家を建てることについて聞くと、いつかは山に近い長野に住みたいとか、二拠点生活したいとか、固定資産税払い続けるのに抵抗があるとか、「自由でいたい」という声が聞けました。

自分も正解は分からないし何でも希望通り選択できたわけじゃないけど、庭と畑に囲まれた戸建てで、まだ小さい子どもを育てながらの生活になります。引越しは来年3月で、長女の小学校生活も同時にスタート。息子は転園となります。親にとっても変化大。

隣に畑が180坪くらいあるんですよ……(訂正:有効150坪くらい)

引っ越したら耕運機とか草刈機とか買うつもりだけど、農作業なんてシロウトなので。とりあえず農業委員会に怒られない程度に草刈りして「やってる感」を出そうと思ってます。

庭はまっさらな状態で引渡しとなるので、新築祝いをいただく際は「苗木、植木」でもいいですよ(笑)しれっとアピール……。庭も勉強すると奥が深そうで、どうしよう。子どもらには、こういう家の仕事を手伝ってくれたらお小遣いをあげる制度にしようと思ってます。

建築面積27坪。延床33坪+ロフト。小さな家だけど泊まってもらえる客間はありますよ!🥰

ウッドショックの影響

濃尾平野の真っただ中、12階から見える景色。次の季節には見ることができない風景! ウッドショックの影響を受けつつもなんとか工務店と契約、7月着工してます。まさにウッドショックど真ん中💦💦

面積としては小さくしたつもりでも、見積もり金額が想像以上に高くなってしまい、そしてウッドショックの影響を受けて自由がきかないところが多く、金額に加えてスケジュールも……

娘の小学校入学前に引っ越したいという期限があってお願いするも、契約時には「たぶん大丈夫、でも約束ができない」「木材の調達次第で見積もり金額よりも増額をお願いする可能性が大きい」など、それじゃ契約できんのでは?と。ところが今は本当にそういう状況なんだそうで、コロナ禍の影響大!(このあたりの状況はニュースにもなってる。アメリカなどから入る材木の値が高騰し、日本の材木も値上がり)

工務店さんが悪いわけでも、悪い人であるわけでもなくて、「最大限努力する」「約束はできないが何とか努力できることはする」ということは言っていただき、、、難しい状況だけど進めないとさらに追い込まれるのも事実。契約前提で地鎮祭をおこない、減額案をよく話し合って契約、地盤補強、基礎工事といった具合に進行中。上棟は9月上旬になりそうです!

設計者目線でのプロセス

建築家さんが、設計者目線でのプロセスを投稿してくださった。面白い!

『建築家プラス2号』を制作しているとき。打ち合わせのあと建築家3名に「いい家ってどんなですか~」と聞いたら、「小さな家がいいんだよ、家は小さくなきゃ」という返答があった。なんですと!?小さな家!? 「それってどういう意味ですか!!」と鼻息荒く問い直したのを思い出した。

(確か、大きくすればいいんじゃ僕たちの活躍するところがない、とか、小さなスペースにいかに機能的で美しい空間をつくるか、みたいな回答だったような)

https://www.facebook.com/tomoko.fukaya.37/posts/3402867089820842

建築家との家づくりのプロセス

我がこととなると、楽観的に、遊びを交えて捉えるのがそう簡単なことじゃなく、そのつど調べたり、考えたり、悩んだりしながら、取り組んでます。家づくり。一筋縄じゃいきません。考えて、言葉にして、伝えて、やりとりし、じわじわと決めていくしかないし、それで着実に進んでいく、ような気がします。

「戸建て」を検討し始めたのが昨年の9月末だったので、1年以上経過。たぶんおもしろい方向に、進んでます。そのプロセスをメモ

1)家を買うのか建てるのか? 高性能でコスパのいい家なのか家づくりを楽しむプロセスなのか? →腹をくくって建築家に依頼するということを決める。10月くらい。

2)じゃ建築家ってどこで出会う? どうやって決める? →いざ考えるとさっぱりわからなくて、建築家の知り合いは多いんだけども決めるにはどうすれば。11月くらい。

3)出会いはこんなんだった。ポツンと一軒家でたまたま新田鷹雄という建築家を知り、検索して出てきたブログからリンクされたとある住宅の外観がいい感じだ。それを設計したのは愛知の建築家のようだ。 →探してみるとHPも持たない女性建築家。インスタとFBが見つかったので、迷った末SNSからの連絡を試みる。12月。

4)女性建築家さんが、私が気に入った外観の住宅と最新作を案内してくださるというので見学させてもらう。1~2月。この頃同時進行で、農地転用が必要となる土地の件が保留となっていた。 →土地がFIXするまで話を進められないと言われる。そりゃそうだ。5月ようやく農地転用の事前交渉を済ませ、6月売買契約。

5)女性建築家さんにファーストプランの依頼。契約の有無に関わらずここから依頼料が発生する。家や暮らしに対して思うことを書きなぐったもの(建築家さんいわく力作)を渡していたので、ヒアリングなどはスムーズにいき、1〜2週間でプランの概要が出てきて驚く。 →ここで私が失敗?する。親からの要望を私がコントロールできなかったため、先に進めなくなったのだ。7月。

6)親にこちらの意図を説明したり、これからどういうスタンスで家づくりを進めたいのか納得してもらうのに数週間〜かかる。こういうのってよく発生することらしく、早い段階でけじめをつけなきゃならないので、ポジティブに捉えればまあよかったのか。 →あれこれ親から言われたことで自分のイメージしていた家に対する考えがブレる。悩めばどこまでも悩める。出口見つからず。建築家さんとも話すが、夫とも話して、親の家じゃなくて自分らの家ということをもう一度確認して、リスタート。うう。

7)ファーストプランから先に進めることを合意し、設計と施工監理の業務委託契約。建築家をどうやって探すのか、決めるのか分からなかったところからは大きな一歩。100%の確信があるとかではなく流れもあると思った。この船に乗っかろう、ご縁で、きっと何とかなる。8月。 →しかし自分事として考えるとただ楽しみ~ってキャッキャな気分でいられず(笑)基本設計の作業に入ると、「編集者の目線」「生活者の目線」「ビジュアル重視の目線」などが入り乱れて予算もあるし進むごとに悩む。9~11月現在。

建築家の先輩に「思ったことは全部口に出してほしいと思った」と聞いたり、夫から「今話してコミュニケーションが取れないなら今後も取れないから聞きたいことがあるなら話してみれば」と言われたりして、自分でも「おいおい」と思うほど、基本設計の図面に質問・意見・悩み・要望などのペンを入れまくっている(笑)

建築家との家づくりのプロセス。我が家はこんな感じ。プロセスに正解はないけど押さえておくポイントくらいはありそう。

東の森の「魔女」?

東の森の「魔女」(!?)の家は、かまどから煙がもくもくと昇って、鍋や器に美味しいものを用意してくれて、土いっぱいの家と庭には野草や材木となった木々の生命力が溢れ、至る所に手仕事の跡があった。ファンタジーの世界みたいで、気になるアレコレをいじって遊ばずにはいられない小さき子どもたち。ああなんか、野に還るのはいいな! お誘いいただきありがとうございました。今になって、もっと建てたご本人に話を聞くんだった!と頭を抱える……

家を建てるかもしれません!

家づくり。ある女性建築家さんに言われたひとこと。

「建築家に依頼した方が確実に満足度、愛せる度の高い家にはなると思います。作る過程も住み始めてからも、とっても楽しいですので、ぜひ建築家に依頼されることをおすすめします!」

ズキューン。そうなの、そう言ってほしかった!「私と作りましょう」という言葉は、建築家しか言えないはず。メーカーの営業マン、工務店の設計士も、言えない言葉じゃないか?

家を考えたとき、資金が不安で、土地もなければ、とりあえずスーモあたりの建売の検索から始まるのが普通かと思う。で、名前のある会社の建売を探すかと考えてサンヨーハウジングとかサーラ住宅とかを見た。注文して建てられるなら建てたいよなぁとか考え始めて、土地っていくらするんだろ? と今度は土地の検索。我が家はここまできて、もともと縁のある候補地に心を決め、現在もそこに建てられるか調べている。

その間、いくつかの工務店やメーカーの話を聞いていて、「悪くないんだけど、絶対こことは思わなくて、どうやったら決められるの?」と思った。

そういえば学生のころ、傘をささないと部屋を移動できない住宅を聞いて感心しちゃったな。工務店などの設計士のものは注文住宅でもどこかプロダクト製品ぽく感じる。それが愛せてベストな場合も十分あるだろう。建築家は絶えず1点ものを作っている感じがする。だから時間もかかるしそれなりのお金もかかるだろう。

少なくとも「面白い」「わくわくする」っていう感覚は、おろそかにしたらいかんかな~と思った。「びっくり」したり「すげー!」と思ったりしてみたい。便利で快適に越したことはないけども。ささっと決めていくのか、とことんなのか? まだまだ勉強中。そして日本建築家協会が発行するフリーマガジン『建築家+』第2号が動き出していて、来年3月までに発行予定です! 責任重大、やれるだけ頑張りますのであたたかく見守ってください…