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『外道クライマー』

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 そこそこ親しい友人が本を出した。
 話を聞いていたので発売が現実になって嬉しい! だからどーしても本屋で確認したかった。破天荒な登山や冒険の記録をもとにしたノンフィクション作品は堂々と「文芸書」に分類されて棚にあった。ほんとに作家さんになっちゃった。すごい。

 『外道クライマー』。本屋で実物を見て、改めて読んで、そしてアマゾンの書評で絶賛されているのを見て、尊敬してしまいそうな、いや、この友人との関係性は“尊敬する”という間柄になっては成立しない気がするから違うような。なんかとにかくえらいことになりそう。――この心境を味わうためにあえて本屋で探した。
 高難度かつ過激な登山で知られる人で、私が彼から個人的に雪氷の登山に誘われていることを山の先輩らに相談したときは、そもそも「一緒に行けると少しでも思うことに疑問を感じる」と切って捨てられた。ははは。この人と関わると笑い話がたくさんできる。
 同じ愛知県民として私もがんばらなくちゃ! 次元が違うし目指す登山は違うのだけど。どーでもいい話をしながらまた山に行こう。

 外道クライマー

首が上がった!!!

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 首が上がった!!! ってだけでおかあしゃん涙が出そうじゃないか!!! 。・゚゚ ‘゜(*/□\*) ‘゜゚゚・。 ウワァーン!!
 できないことができるようになっていく過程にある子どもってなんてハッピーなんだー。これからもっともっとできるようになるんだから、ドキドキしっぱなしだー。例えるなら真っ白なキャンバス。ほとんど一人で何もできない状態から生まれて、育っていくんだもん。
 大人も練習して学んで経験を積んで数年前よりはできることが増えたりする。緩やか~な成長。そんな中で子どもと共に時間を過ごしていると、内容が劇的すぎて、ビックリして、腰抜かして、悲鳴あげてしまう。昨日はできなかったのに! 次はなんだろう。寝返りかな。ハラハラドキドキー。

「ゴージャス!」条例

 認めてもらいたい欲求は育児参加しているパパの方も同じくらい強いかもしれない。むしろそちらの方が深刻だったりして。誰かに求めるだけでは解決しなさそうなので、アクションを自分からすることを私も意識しなくちゃいけないですね。「ゴージャス!」条例ができたとして、私自身それを実行するのは簡単じゃないなと。妊娠出産するまで私も全く気づいていなかったのですから――。
 と、昨晩私が少し眠れるように0時まで香桜ちゃんを抱っこしてその間ほとんど泣かれていた夫を見て思ったのでした。夫を弁護するとたんに彼女の機嫌が悪かっただけですヨ。

 人生が冒険なら、育児も大冒険。ということで私は子育て広場とかで遠慮せず周囲のママさんにもっと話しかけるようにしよう。核家族が多くて孤立しがちな時代で今を乗り切るには、とにかく誰かとコミュニケーションしていくことが私にも子どもにも大事だと思った。

 (注)ゴージャスはネイティブではとても美しいとか素敵みたいな意味で使うらしい! coolとかhotみたいな感じで。

お気に入りの表情

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 本気で泣く前の悲しそうな顔を作っているところ。最近いちばんお気に入りの表情。笑っちゃいけないけどめちゃくちゃ笑える。こんな顔マンガでしか見たことないよ。どうやったらこんな表情ができるの、天才!! 香桜ちゃんはよく泣くけどおしゃべりもとっても上手で、アウアウレロレロ、あれやこれやと語ってくれ、「うんうん、そうかそうか」と聞いています。早くなんて言っているのか分かるようになりたいな。
 写真を投稿したらあまりの主張っぷりに一度消してしまったけど、やっぱりおもしろいからアップしちゃおう。「酸っぱい人生はいけませんね」みたいな顔です。

 ところで英国や北欧といった出産・育児先進国では、赤ちゃんを連れているだけで道行く人が「ゴージャス!」と言って赤ちゃんとお母さんをうっとりと見つめ、話しかけてくるんだそうです。本に書いてありました。もうそれ、条例にしてほしい。お母さんは認められていることを態度や言葉で感じたいのです。全力で絶賛してほしいのです。けして孤高の人になっちゃいけないのです。お母さんはあれやこれを頑張っていると思ってもいちいち表現することすらできないのです。でも頑張っているのです。それを表現しなくても認めてくれる社会になってほしい。

大きくなったなあ

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 肩凝りすぎてて、仕事したくても集中できない。ていうか子どもが生後2か月から仕事入れたことに激しく後悔した。なんてバカだったんだ。戻れるならそのときの自分に戻りたい。最近ずっと小さなことが悲しくてしょうがない。たぶんどれもどうでもいいことなんだって分かってるけど、つまようじの先くらいの小さなことが気になって眠れなかったりする。そして私が小さなことでモヤモヤしていることを子どもは感じ取っているんじゃないかと思ってまた悲しくなる。あー、ゆっくり眠りたい。

 床掃除のために物をどかしていたら香桜ちゃんが敷布団からずり落ちて楽しそうにこっちを見ていた。おーい、片足出てるよー。この後さらに布団から落ちて最終的には泣きました。あと1週間で3か月になります。
 そして今、仕事しなくちゃいけない私のために夫が香桜ちゃんを連れて初めてのデート中。うまくいってるかな。しかし家で一人でいるとなんて清々しいんだろう!!!! これ、毎週やってほしいな。そう、こんな風に物思いにふけっていないで真面目にやらないとほんとに終わらないよ。真面目にやるための儀式として、これを投稿しているのだ。そうなんだ。そうだ。

 大きくなったなあ香桜ちゃん。振り返る間くらい、与えてもらってもいいよね。

生後1か月の思い出

 毎日寝起きしているだけで里帰りのため家事もせず家に閉じこもり、気がついたら数日後に香桜ちゃんの1か月健診が迫っていました。何度愚痴を書きたかったことか。彼女を誰かに預けて消えたくなったことか。イライラしてはストレスやしんどさに悩み自問自答して、肉体的な疲労や不調も続き。しかし小さな気づきや改善を繰り返して少しずつうまくいき、まぐれだと思ったことがそうでもなくなり。
 香桜ちゃん。かお、と読みます。2週間くらい前は完ぺきなかわいさだったのです。最近太って、あのかわいさは薄れてしまいました。今も寝ている横顔はクレヨンしんちゃんみたいなほっぺでたまらないけど、くるりと顔を正面に向けるとほっぺから下、肉つきすぎ!ええ、わかっていますとも、これがあるべき成長の過程、お乳がちゃんと飲めている証拠だと。

 生まれてしばらくは、人間といっても動物的なんですよね。コミュニケーションできず、昼夜もなく、表情や手足の動きは原始的な反応や反射で、だからお世話するこっちはたいへん。とにかく泣く。泣かれても要求が分からない。寝たらプスプスキューキュー鳴く。夜でも3時間も4時間も寝ない。裸になるとこの世の終わりのような悲鳴をあげる。手がひらひらとやたら空を踊る。新生児特有のいろいろが、かけがえのない「かわいさ」なんだと私気づいちゃったんです。しんどいけど、それでこそかわいい。これから脳が発達してお利口さんになっていくと、お世話はしやすくなるだろうけど、この不思議なかわいさに限っては消えていく。淋しくたって私は親。成長は止められないので、思い出として胸にしまっていきます。

 さらにさかのぼると、胎児だった頃は妖精みたいだったと思っています。目に見えない空想の別の生き物だった感じ。だからか生まれてきた彼女をおなかにのっけてもらったとき(すごく泣いてたなー)、感動よりは戸惑った。妊娠のゴールの感動はなく、育児のスタートの現実にいきなり放り出された気持ちで。
 これを書きたかったのです。香桜ちゃんが生まれて2回目の夜、明け方のこと。おっぱいをあげるのも吸うのもお互いうまくできなくて、私は眠らない彼女を抱っこしたまま横たわり途方に暮れていました。そのとき、目をつむって腕の中の動きを感じていると、胎動と同じ!パンプキンだ。おなかにいたんだ……。わんわん泣けましたー。
 妊娠のゴールはこの瞬間だった気がします。今でも香桜ちゃんをおなかにくっつけていると、パンプキンを思い出すことがあります。

魅惑の新生児

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 新生児のかわいさは独特。「かわいい」というと見た目のことと思いますが、見た目よりも声(鳴き声)、表情(目や口の動き)、しぐさ(手足の動き)などの方が大きいかも。そうした新生児独特の動きは「原始反射」や「生理的微笑」などと表現されていて、つまり意図しているのではなく反射や本能、生理的なものだそうです。今はまだ信じられないくらい小さくて頼りなくて一人では何もできない、限りなく動物に近い存在。しかしこれが人間の子どもなのですね。

 ものすごく小さいのに、手足はよく動き、グーパーして、いっちょまえに伸びもするしあくびもするし、むせたら咳込んでくしゃみもするし、ゲップもする。その音は大人顔負け。生理的だとしてもいろいろな表情をして、口をすぼめたり難しい顔をしたり、ニヒルな笑いをしたり、幸せそうに微笑んだり。かと思えば一瞬で風神雷神のような顔つきになり顔面を真っ赤にして泣き出す。モロー反射(驚いたりすると両手をバッと左右に広げる)も激しい。
 私が特に驚いたのは、七変化する顔つきとセットで動く手。特にお乳を飲んで満足したあとに見せてくれます。さまざまなポーズはアニメやマンガで見てきたいろいろなものを想起させて、ジョジョ立ち? 古畑任三郎? 片平なぎさのスチュワーデス物語? 踊りながら歌うアイドル歌手にも見えたり。演技派! とにかく見ていて飽きない。魅惑の新生児なのであります。
 こうした原始的生理的な動きは、数か月のうちにじょじょになくなっていくんだろう。今しか見られない! 貴重な時間だわ……。

出産の記録 (6)

 16:00
悲鳴をあげながら部屋に戻り、分娩台になるベッドによじのぼり、助産師さんに手伝ってもらいながら破水しているかの内診。もうなされるがまま。破水していたことから、助産師さんが何かを取りに離れたときに、強い陣痛が。これがもうどうなっているのという痛さで、わけがわからない。「どうしたらいいの!」と大声で叫んだ。そんな自分を客観的にかわいそうだと思ってしまった。
もうよく分からないけれど、とにかく急に周りが騒がしくなった。ばたばたと助産師さんが周囲に集まってきている感じがして、見えていないけど5人、いやもっといたような気がする。痛みが来たとき、いきんでいいのか分からなくて、「どうしたらいいんですか! いきんでいいんですか!」と叫ぶと、「できるならいきんでいいのよ」。そうなのかと理解して力を入れると、記憶が曖昧だけど、赤ちゃんの頭ががしっと股にはさまった。文字通り、ほんとに何かでっかいものが出口をふさいだ感じがした。この感覚が、お産でもっとも衝撃的なことの1つだった。痛いのか違和感なのか恐怖なのか、何なのか。「もう頭出てるんじゃないの!?」くらいの感覚だった。
ここからは陣痛が来たらいきむ、引いたら極力休めるように努めるの繰り返し。通常1時間はかかるらしいこの時間が、私は30分くらいだったよう。陣痛は間をあけずにどんどんきた。横向きに寝ていて、手はベッドの柵を握っていた。長くウーンといきむよりも瞬間的に力を加えた方がいいらしく、「息を止めてー」と助産師さんに力をためるよう合図をもらった。私、このいきみが強かったのか、夫曰く顔は赤を通り越して青黒く、ひたいに青筋がたっていて切れそうに見え、「このまま死ぬんじゃないか」と思ったらしい。そしていきんで波が去ると毎度吐いた。3回以上吐いたと思う。こんなふうに胃から出てきちゃうなら、さっきあんなに食べるんじゃなかったと苦しい中で思った。
陣痛の合間は緊張と痛みと恐怖で全身をブルブル震わせていたけれど、助産師さんに「手の力を抜いて~」とか声をかけられて、なんとか呼吸をして落ち着こうとした。ほんの数分の合間に、不思議と少しは休まった。「もう赤ちゃんの頭が見えてますよ」とかも言われて、どうやらいきむと頭が出てきて、力を抜くとまた引っ込むという状態になっているらしい。
いよいよ「あと数回だと思います」。頭が出て、次のいきみで何かゴツゴツしたものが出てきた感覚。午後4時43分、ついに生まれました。ベビーは頭が出た状態ですでに泣きそうになっていたらしい。全身が出てくると大きな声で泣いた。そして私のおなかの上に載せてくれた。ベビーはすっごく温かかったのと、重かった。