カテゴリー別アーカイブ: 山行報告

念願の明神洞

この記録のなかで私を大絶賛されて、息子さんと年齢の近い私を「娘のような」と書いてくださった杉山さん。本当にありがとうございます。

ヤマップ記録

滝は、ほぼすべて杉山さんがリードまたは確保して私を下ろしてくださっています。だから私はとっても楽しい緊張感と安心した気持ちで、念願の明神洞を通り抜けることができました。二人で声をかけあい、進路や退路を確認しながら、着実に前に進みました。

振り返ってみると、私も「ああすれば」「こうすれば」と後悔したことがいくつも思い浮かんだけれど、そんなことは無事に目標を達成してケガも一切なく帰ってこられたことに比べたら些末なこと。

私が初めて明神滝の前に立った2015年1月には、検索しても数件しか記録が見つからない谷でした。ひっそりと静かに、遡行者をほとんど受け入れずにいた明神洞が、この2~3年で急に騒がしくなったようにも思います。口コミ、SNSの影響はあるでしょう(※)。そこへ、地元在住で、この谷とその歴史に相当の思いを寄せている杉山さんと共に訪問できたことは、得難い経験となりました。なんだか、感動です。山にも、出会いにも、今行くことができた好運にも、行かせてくれた会の人や家族にも、行くだけの自信を付けてくれた今年一緒に山に行ってくれた仲間にも、ありがとうの気持ちでいっぱい!

※杉山さんは知られることを嫌ってはおらず、根尾(本巣市)を知ってもらえることにつながるからと、話していました。ただ熟練者でないと挑戦できない谷なので、安易に入る登山者がいなければと心配されてはいます

ゴルジュ突破しようぜ

日本のゴルジュ突破エクストリーム集団にお見せするのは恐れ多いのでスルーいただくとして、自分への備忘録として記します。

【泳ぎ系の沢ギア復習】

・ライジャケはいるか?
→あった方が安定して泳げたのと、若干保温性もアップ。ザックを背負うことを考えるとライジャケのおなか側の浮力が重要? モンベル製の胸のポケットは、カメラ入れに便利だった。ライジャケがあるとザックの腰ベルトを外さなくても泳げた。

・ウェットスーツ
→買った方が遊びが広がるよと前から聞いてた。欲しくなったけどロングジョン?シーガル?タッパー?知らない世界! とりあえず3ミリかなぁ

・フラッドラッシュ
→今回は手元にたまたまあったfinetrackのこれを上下2枚重ね。保温性あるかも?陸上で暑いわけでもなく、状況に応じてよい選択。調べたらアンダー(ドライレイヤー)にメッシュではなくウォームというのがあるらしい……泳ぐならそれだ!

・雨具
→今回は重ねたけど、結論としてはなんか違う。いらない気がする

・フロートベストがいいらしい
→モンベルの別名「マッチョベスト」。保温性と若干の浮力が得られるとか……よさげ。何をどう重ねるか、選択肢を集めて、自分なりに回答を見つけないと

・水中メガネ
→コンタクトをしていることもあり、マストアイテム。あれば思い切って入水できるので、勢いが出せるし、泳ぎも全力が出せる。目が開けられることも重要!

・あぶみ&幅広のロングスリング
→泳ぎから這い上がるとき(自分は引っ張ってもらう側💦)、手が引っかからないスリングよりも掴みやすかった。水吸って重くなるけど、お助け紐として考えるとダイニーマの細スリングよりテープスリングがいいと感じた

・フロートロープとかたわしとか
→人数が多いとトップと後続が入れ替わるし、滝が出てきてさあ登りましょうという登攀とは違い、細かくロープを使うことが多い印象(レベルが揃ってたら違うだろう)。短いロープを個人が1つ持ってるくらいでもいいなと感じた。たわしを置いてって失敗!

・ラバー靴かフェルト靴か
→今回はラバーがバチ効き。沢によってフェルトか判断するのは、泳ぎに関係ないみたいでどちらも可能性ある

・防水スタッフバッグが残念すぎ
→自分のはSEA TO SUMMITだと思う、出口を巻いて蓋するタイプ、恐ろしいくらい浸水。どこから漏れてるんでしょ。ほぼ意味なしだったので、皆さんがやってる「毎回ゴミ袋、使い捨て」一択か?

・水かき、ペッカーなど
→流れのきつい淵を越えるのに、小道具があるんだ…という発見。バイルで引っかけて前進するとか…(ペッカーは本当に役立つかは分からない)。自分のMIZOミニバイルはでかすぎる。以前はチコもロカも買えなかったけど今は買えるんですね…欲しい…

3年ぶりに沢登り!!!!

日本の夏はやっぱり沢っすね。柿其ブルーを堪能しました。こんなふうに軽く言って、沢好きの山岳会に入ってるくせに、長年ゴルジュ嫌いでして。寒いのも流されるのも怖いし苦手。漕ぐなら藪で勘弁してください。

でもライジャケ着込んでマッチョに変身した屈強なメンズたちが先陣切ってホワイトウォーターに突っ込んだり(ちょっと言いすぎ)ボルダーを乗っ越したりしてくれて、ロープにすがって何とか付いていけました。感謝😭

今期もう一回くらい沢行って感覚をつけときたい! 大阪わらじの会の皆さん、Fさん、Tさん、助けてもらってありがとうございました!

※今回の山行は、ソロ弾丸で山梨まで出かけた6月末のシン沢屋交流会でお話した鎌田さん(関西)と藤野さん(関東)との出会いで実現しました。こうやって交流がつながっていくのはすごいこと!

ママのご褒美アルプス

母親休暇を申請して、ママたちもときにはご褒美アルプスへ!

かずちゃんは出産を経て4年ぶりの本格登山。それで標高差2000mはすごいよ!!!往復28kmはわたしもハード山行!両足の指にマメができた。かずちゃんはひざが悲鳴あげて最後はテーピング巻いてひたすら足を前へ。追い抜く方たちみんなが心配してった笑

好きなことして足痛めて、ヘロヘロになって子どもが寝る時間過ぎてようやく帰宅。旦那ら、あきれただろー。大自然のなか誰にも気兼ねせず、好きなことし放題の2日間。帰ったら子どもがより可愛く見えたよ。あと子どもが成長したようにも見える不思議。

ぎふチャンTVに

わたし、愛知県民ですが、岐阜よりに住んでいることもあって、また山が岐阜に多いので、岐阜愛を自覚しております。とくに子育てを始めてから。産後に初めて金華山に行き、「こんないい山があったとは!」とほんと思ったものです。年に3回は山頂まで行ってるし、周辺の山を含めたら5回くらい行ってるんじゃないでしょうか。

岐阜市公式Instagram「ギフスタ!」を運営しているといって、「岐阜市役所広報広聴課」からメッセージがきました。「貴方様の写真を、ぎふチャンTV番組『あなたの街から岐阜市』の企画『ギフスタギャラリー』にてご紹介させていただければ」……ということで、この写真をTVで使ってくれるそうです(笑)

ぎふチャンって?と思ったら、普通に地上波で見られるの知らんかった。この辺の関心の薄さが愛知県民ですね。

番組は第一金曜日、第三金曜日のそれぞれ18時からの放送で、わたしの写真は8月6日、8月20日とのこと。30分番組のラストに出ると思います。放送後は、岐阜市公式Youtubeに掲載されていつでも見られます~

二人が着ているのはモンベルTシャツです💖眺めているのは奥美濃のほうですね……座っているのは、展望レストラン横のテラスコート329という売店の飲食デッキ(ここは弁当OK)。去年くらいに改装されて、前よりも映える空間になってます🌟

岐阜愛が伝わったようで嬉しい……

御嶽信仰とつながる里山

岩崎御嶽山131mに登ってきた。

この山は知る人ぞ知る、有名なところで……

パワースポットだとか、B級スポットだとか、いろいろ言われてるんだけど、訪れてみた結果、全く消化できなかった(笑)「何度訪れても全体像がつかめない」と言われる理由が分かった。

第一印象は都会の中のオアシスでなく、「忘れられた自然」という言葉。

なんも気にせず歩けば、不思議さのない寺社仏閣。ところが一歩わき道に足を踏み入れると……キャーーーーー! 山中には石板や石像がひしめいている。あっちも、こっちも、前も後ろも!

事前情報をもってても、見るとビックリ💦💦

それぞれ個人か、団体かが所有しているようで(墓地なの?)手入れされていない敷地では、石柱が倒れ、倒木でふさがれ、木々が生い茂るなかに顔をのぞかせる石像!

道は延々と枝分かれして続き、さながら迷路。ここの墓地は、なぜか墓石だけでなく彫刻?の人物が立ってる。そのなかにたくさんあると言われている浅野祥雲先生の作品(彫像ではなくコンクリートの塑像)は、ついぞ見つけられなかった。難易度高すぎ。

真っ直ぐ行かない気持ちと、時間のゆとりが必要。子連れだとその余裕がないから、今回はあちこち探索はしなかった。

愛知県のまちなかにある小さな山なんだけど、御嶽信仰と色濃くつながる歴史を思うと、大きな山に登った気分になれる、かも。

クマガイソウ

「クレヨンしんちゃんのおしりがいっせいにこちらを向いて揺れてるんだよ!!!!」

適当なことを言って子どもを誘い出し、山頂には行かずにクマガイソウだけを見て引き返してきた。こんな不思議な花は初めて。ラン科。群生する様子は一度見たら忘れられない……

独特の花の形が、武士が背中に背負った母衣(ほろ)に似ているということで、源平合戦の熊谷直実と彼に討たれた平敦盛に由来する名が付けられているんだとか。

キャンプついでに登れる山を探したら、登山口から300m歩くだけで、レッドリストの希少種・クマガイソウが見られるところを発見。しかも今が満開だというからラッキーだった!

ヤマシャクヤクを見に行った

初めて山芍薬(ヤマシャクヤク)を見に行った。

妊娠・出産という事情から否応なく親子登山の世界に入るしかなく、子育ての使命感を違う方向に燃やして取り組み続けているわけだけど、じゃなければこんな登山もしなかった。里山ハイク、花見ハイク、森のようちえん的な自然との付き合い方――

子を連れて行けるところに山シャクの群落があるのだからラッキーだし、そんな情報を入手できる現代に感謝かもしれない。といっても初心者が簡単に調べられるものではなく、アプローチの林道も経験がないと躊躇すると感じた。

母子3人。現地に4時間半も滞在したのに、片道800mしか移動していなかったし、高低差はたった165mだった。テレビ塔も登れてないじゃん(笑) 注:名古屋テレビ塔は180m

登山道の真ん中に座り込んで休んでいたら、二人連れ女性がおりてきた。「ここまで歩いてきたの!?すごいわね!いくつ?」「お母さん勇気あるわね」なんて会話はよくある。子連れハイクももう6年目ですから、私なりに苦労してやってきてるんです、というのは心にしまっておく。今回も息子は7割がた自分で歩いた。

ご褒美の山シャクの群落は、感動した。自分がそこに長く滞在したかったので、子どもにお菓子を食べさせすぎた(笑)そして登頂は無理と判断し、ここで折り返した。

娘に、「お母さんはどうしてもこの花が見たかったの」と説明し、「一緒に来てくれて嬉しかったよ、ありがとうね」と言ったら、娘も「今日一番よかったのは白くて大きな花が見られたことだからお母さんにありがとう」だという。娘なりにしんどいし転んで泣いたりしていたのに、大人のようにそう返せる娘って……アニメの見過ぎか、本気でそう思っているのか(笑)

子ども二人になって、親子登山はまた違ったものになっている。