この記録のなかで私を大絶賛されて、息子さんと年齢の近い私を「娘のような」と書いてくださった杉山さん。本当にありがとうございます。
滝は、ほぼすべて杉山さんがリードまたは確保して私を下ろしてくださっています。だから私はとっても楽しい緊張感と安心した気持ちで、念願の明神洞を通り抜けることができました。二人で声をかけあい、進路や退路を確認しながら、着実に前に進みました。
振り返ってみると、私も「ああすれば」「こうすれば」と後悔したことがいくつも思い浮かんだけれど、そんなことは無事に目標を達成してケガも一切なく帰ってこられたことに比べたら些末なこと。
私が初めて明神滝の前に立った2015年1月には、検索しても数件しか記録が見つからない谷でした。ひっそりと静かに、遡行者をほとんど受け入れずにいた明神洞が、この2~3年で急に騒がしくなったようにも思います。口コミ、SNSの影響はあるでしょう(※)。そこへ、地元在住で、この谷とその歴史に相当の思いを寄せている杉山さんと共に訪問できたことは、得難い経験となりました。なんだか、感動です。山にも、出会いにも、今行くことができた好運にも、行かせてくれた会の人や家族にも、行くだけの自信を付けてくれた今年一緒に山に行ってくれた仲間にも、ありがとうの気持ちでいっぱい!
※杉山さんは知られることを嫌ってはおらず、根尾(本巣市)を知ってもらえることにつながるからと、話していました。ただ熟練者でないと挑戦できない谷なので、安易に入る登山者がいなければと心配されてはいます