山に行ってみたら雪が全然ないどころか、新緑がまぶしくてすっかり春の様相。山は条件が悪く早々にあきらめて下山することにしたけど、どこにでもあると言われながらも今までベストなタイミングで会えてこなかったコゴミが(コゴミは生長が早い!)、今が最高ですといわんばかりの状態であった。コゴミは茹でるだけで食べられる、調理しやすい食材。茹でる前は濃い緑で、たぶん栄養も豊富! もっとゴツイものもあって、見た目がグロテスクなので初めて食べた時は勇気が必要だったけれど、今は軸が細めのものを選んでいるから平気。その方が食感もいい。私は茹でてマヨネーズが好きだけど、今日はカルボナーラに混ぜて食べてみた。うん、これもいける。あとはうどんなどの汁物に入れるのも好きです。 ※山菜は公的には採取禁止ですが、たまたま登山に来た人が家庭のちょっとしたおかずにするくらいは許容範囲と思ってます。
カテゴリー別アーカイブ: 山行報告
両手に花
中部北陸でひときわ存在感を放つ白山。東京にいたときは谷川岳が好きな山だったけど、名古屋では周囲の影響もあって白山に思い入れが強くなった。みんながここを特別なものとして思っている。白山は独立峰の火山で、同様の特徴をもつ富士山や御嶽などと比べると、主峰の御前峰・剣ヶ峰・大汝峰を中心に南北に両翼を広げるような稜線が特徴で、かといってアルプスのような3000m級の山並みが続くわけではなく、前衛の山々は主峰を見守り、見上げて囲んでいる。このたたずまいの良さが白山という山塊の美しさだと感じる。
毎年GWは遠征と称して北アルプスに行くことが多いけれど、今年は気持ちが白山から離れなかった。豪雪なので登山口までの細い道は冬季閉鎖されていて、いつ解除されるかが山行計画を左右する。加賀、美濃と検討するも、例年通りの解除は望めなかった。それでまた、平瀬にやってきた。主峰には届かないので、前衛の山を目指す。
平瀬尾根は一般道があるのにここ数日と思われる顕著なトレースはなく、当日も貸切。とにかく暑くて、軽い熱中症になっていたと思う。何度も休憩して、8時間かけて1400mを登り、ここしかないと思える三方崩山のてっぺんで幕営。目標だった間名古の頭はあきらめ、奥三方岳まで早朝に往復した。私の左には主峰群、右には別山と、両手に花! あ~すばらしい眺めでシアワセ! がんばって行ってよかった。
白山の大きさを体感すると、次はあの稜線を歩きたいと、帰宅してもつい地形図ソフトを開いてしまう。にわかに身近に感じられた積雪期の地獄尾根、火の御子峰(著名なクライマーも過去に登った古典的バリエーションルート)も、いつか登れるだろうか。他にも魅力的な尾根がたくさんあるし、仲間あっての山。楽しみをもって、少しずつ、なが~くやっていこう。
今年は早くも沢はじめ!
過去の気象データを見ると、この日は最高気温21度、日照11時間で、雨の日続きだった4月にして断トツの沢はじめ日和だった模様。しかし濡れれば寒いし、私は泳ぐほどのスイッチは入らず、水流とたわむれたい同行者にはへつりとシャワーをがんがん勧めて、私はなるべく巻かせてもらいました。同行者も泳ぐまではいかず、水線をせめては「寒い」と。保温力なさそうなウエア着てたもん…(^^;; 夏なら泳いだり直登したりと遊びたい放題になる谷だけど、春はそうもいかない(今回は連日の雨で増水気味)。結果、なかなか滝に取りつけないし高巻きでは嫌な汗をかくしで、私はやや消化不良に。じゃあ泳げよという話。いやいや泳ぐのは罰ゲームか何かになっちゃう!
同行者は今回沢登りデビュー。アッと驚いてほしいなと思って、自分でもそうそう見ないような45m大滝なんかが出てくる谷を選択しました(台高・櫛田川支流名倉谷川中の谷)。たしかにただでは終わらない谷でした。そして巻きの最中はあまりよろしくない何mかが頻出。山慣れしている相手でよかったー。
淵はエメラルドグリーンに輝いていた! 夏はヒルのパラダイスになる。泳げる季節に再訪することは、たぶんないでしょう!(晩秋はまた風情があるかも♪)
ぶっ飛んだ記録たちの足跡をなぞる
私が所属している山岳会は、今は活動的とはいえない幽霊部員の集まりのような雰囲気(語弊があってもあえて書く)になってしまいましたが、約15年前の全盛期は意表を突くような記録を立て続けに発表する中部地区では前衛的・野性的な会でした。私がなぜそれを知ることができるかといえば、当時の会員が詳細な記録を紙に残し、年報という形で後世に残してきたからです。その情熱、時間、お金はいかほどだったのか。
こんな記録がありました。「平瀬(白川郷付近の温泉町)まで山に行きたいが、パートナーが見つからないから単独で行くつもり。でも平瀬までの運転に自信がないから温泉旅行を口実に妻を誘って行くことにした。前夜に平瀬入りして車中泊。早朝から自分は山に向かい、夕刻民宿に戻って泊まる。翌日は朝3時に出発して、夕刻に下山、車中で本を読みながら眠そうに待つ妻のもとに帰った」という。この「妻」、なんと妊娠7か月ですよ!!
先週末は、この2001年の“温泉旅行”で上記の彼が単身で出かけた平瀬尾根の北東稜と名付けられたところを登ってきました。同行した、当時から在籍している先輩に読んだことを伝えたら、「彼だけじゃなく、みんなそうだった」とアッサリした回答。そりゃないでしょ!といいたくなる山男の正常ならざる熱意。それが記録になって残っているから、今再びこのエリアに光を当てられるし、学べる。旅行ガイド的な登攀ルート集も好きだけど、教科書は、年報のこんなぶっ飛んだ記録たちかもしれない。聞いたことのない山や谷の名前が出てくることも多い。
写真は、北東稜のなめらかなノントレースのナイフリッジに感動して、何度も行き来してしまっている私を撮ってもらいました。ここ、2001年以来、誰か登ったのだろうか? あえてなぜここと思われるような冴えない尾根かもしれません。だからいいともいえます。“教科書”には、そんなヒントが宝の地図のように眠っているのです。それで、山の方は盛り上がっているのですが、ここ1か月日常的な創作(仕事ともいえる)のほうがスランプでして。脱するヒント、見つからないかなぁ。
傘をさして山へ
自分の意志で登ろうとしなくちゃ
開田高原のマイアアイスバーグ
またまた来ちゃいました。ここのいいところは、短時間のアクセスでたっぷり登れるところ! とにかく登るのをトレーニングするには、最適です。今回もムービーを積極的に撮って、帰って一人反省会をしましたが、最初と最後で見違えるほど変わっていました。
アイスバーグは営業終了間近で、高い気温にポタポタ水が滴る状態。この日は平日で、予想通り自分たちが一番乗り。あとから来たのは地元の常連さん一組。アイス歴1年ほどの方々で、管理人さんに登りを見てもらっていました。多少でも氷の安定している日陰の面で、並んで私たちも登り、結局一緒に管理人さんに教えてもらっちゃう(笑) これが講習なら数千円じゃきかないってくらい、指導してもらってしまった(笑) その内容は、目からうろこ! 「そうだったのか」の連続。今シーズンはそろそろ終わるので、このまま忘れてしまったらどうしよう。ああもったいない。そのためのムービーなのに電池がもたず、最後の一番コツをつかんでいる登りを撮影できなかった(。≧Д≦。)
朝9時半から、ランチタイム以外は氷瀑にべったり。前回は10本登ってやったゼと思ったけど、今回は15本以上登っちゃった! 付き合ってくれた朝日さんがいてこその時間。朝日さん、そして管理人の鈴木さん、ありがとうございました!!! 来年もアイスバーグで登りたい♡
天国とも地獄とも思えるような
摩利支天大滝は、本当の5級だった。強固な結氷で、90度といって間違いないバーチカルで、出だし薄かぶりだった。目にすることは簡単だけど、これに触れるのは、登る自信のある者のみ。そこには私たち以外に10数人のクライマーが集まっていて、みな、登る技術もクライミングの所作も、腕に覚えのある人ばかりで、その空気感にドキドキワクワクしちゃった。それで魔法をかけられてしまい、勝手に“トップロープなのに落ちられない舞台”だと思って、気合いマックスで登った。
友人の本気トライは自分もヒリヒリして苦しかったけど目をそらさず見届け、上部で断続的に起きる雪崩が滝上から吹き出すときは天国とも地獄とも思えるような自然のすごさを感じて。課題と目標を胸に刻みながら、思う存分アタックした。屈強なクライマーの登りも間近に見て、何なんだろう、いろいろなことがあった摩利支天大滝。
結果、いいことも悪いことも、混ぜこぜだけど、私はすごく楽しかったぞ! この場に挑戦してくれたよしおさん、ありがとう! 4人でしゃべったり小滝で遊んだりした時間も、いいもんだった。今季のアイス、まだ諦めきれないかも(笑)








