建築家との家づくりのプロセス

我がこととなると、楽観的に、遊びを交えて捉えるのがそう簡単なことじゃなく、そのつど調べたり、考えたり、悩んだりしながら、取り組んでます。家づくり。一筋縄じゃいきません。考えて、言葉にして、伝えて、やりとりし、じわじわと決めていくしかないし、それで着実に進んでいく、ような気がします。

「戸建て」を検討し始めたのが昨年の9月末だったので、1年以上経過。たぶんおもしろい方向に、進んでます。そのプロセスをメモ

1)家を買うのか建てるのか? 高性能でコスパのいい家なのか家づくりを楽しむプロセスなのか? →腹をくくって建築家に依頼するということを決める。10月くらい。

2)じゃ建築家ってどこで出会う? どうやって決める? →いざ考えるとさっぱりわからなくて、建築家の知り合いは多いんだけども決めるにはどうすれば。11月くらい。

3)出会いはこんなんだった。ポツンと一軒家でたまたま新田鷹雄という建築家を知り、検索して出てきたブログからリンクされたとある住宅の外観がいい感じだ。それを設計したのは愛知の建築家のようだ。 →探してみるとHPも持たない女性建築家。インスタとFBが見つかったので、迷った末SNSからの連絡を試みる。12月。

4)女性建築家さんが、私が気に入った外観の住宅と最新作を案内してくださるというので見学させてもらう。1~2月。この頃同時進行で、農地転用が必要となる土地の件が保留となっていた。 →土地がFIXするまで話を進められないと言われる。そりゃそうだ。5月ようやく農地転用の事前交渉を済ませ、6月売買契約。

5)女性建築家さんにファーストプランの依頼。契約の有無に関わらずここから依頼料が発生する。家や暮らしに対して思うことを書きなぐったもの(建築家さんいわく力作)を渡していたので、ヒアリングなどはスムーズにいき、1〜2週間でプランの概要が出てきて驚く。 →ここで私が失敗?する。親からの要望を私がコントロールできなかったため、先に進めなくなったのだ。7月。

6)親にこちらの意図を説明したり、これからどういうスタンスで家づくりを進めたいのか納得してもらうのに数週間〜かかる。こういうのってよく発生することらしく、早い段階でけじめをつけなきゃならないので、ポジティブに捉えればまあよかったのか。 →あれこれ親から言われたことで自分のイメージしていた家に対する考えがブレる。悩めばどこまでも悩める。出口見つからず。建築家さんとも話すが、夫とも話して、親の家じゃなくて自分らの家ということをもう一度確認して、リスタート。うう。

7)ファーストプランから先に進めることを合意し、設計と施工監理の業務委託契約。建築家をどうやって探すのか、決めるのか分からなかったところからは大きな一歩。100%の確信があるとかではなく流れもあると思った。この船に乗っかろう、ご縁で、きっと何とかなる。8月。 →しかし自分事として考えるとただ楽しみ~ってキャッキャな気分でいられず(笑)基本設計の作業に入ると、「編集者の目線」「生活者の目線」「ビジュアル重視の目線」などが入り乱れて予算もあるし進むごとに悩む。9~11月現在。

建築家の先輩に「思ったことは全部口に出してほしいと思った」と聞いたり、夫から「今話してコミュニケーションが取れないなら今後も取れないから聞きたいことがあるなら話してみれば」と言われたりして、自分でも「おいおい」と思うほど、基本設計の図面に質問・意見・悩み・要望などのペンを入れまくっている(笑)

建築家との家づくりのプロセス。我が家はこんな感じ。プロセスに正解はないけど押さえておくポイントくらいはありそう。