先々週、2年半ぶりにハーネスをはき、山岳会の仲間と沢登りに行きました。恵那山(2191m)に本谷川黒沢から登ったわけですが、今回は秋の集中山行というイベントだったので近いのに前夜から登山口でイッパイして仮眠。
そんな前夜のプチ宴会ですら感慨深く、「私がいなかったこの2年半の間も、皆さんは変わらずこんなことしてたんですね」ってしみじみ口に出してしまいました。家庭に子どもと夫が日常を暮らしていることを思うと、ほんと山岳会って非常識な趣味だと思います。
沢登りといっても有名ルートなら道のある通常の登山に近い旅的なものと思えるんですが、ヤブに分け入ったりロープをつないで登るようなことになったりすると、心の穏やかな旅って世界じゃなくなります。いい大人が家庭を抜け出して、山仲間とときに命を相手に託して、男女や年齢を超えたところである数日間、ただ「目指す山」に向かって共闘するわけです。これを非常識といわずして何というのか。
おいおい、今更何をいってるんだって声が聞こえそう。結婚していても自覚がなかったんですけど、子どもができて2年半のブランクののち、あらためて自覚したってことですね。少なくとも当時は常識の感覚のままでは踏み込めないところに、体力技術経験をもっていけていたかなと思います。
で、一般の感覚になってみると、ほんとこの集まりっておかしいよなって。今回入った谷もまったく快適じゃない。倒木だらけのガレだらけ。そこそこ遡行されているそうだけど、もっと他にいいとこあるでしょって。やぶ漕ぎとしては1級くらいでしたが、それでも堪えました。スマホが圏外になるのも久々でした。でもねえ、山岳会ってそうだったなってハッとさせられました。笑 これは私の入った山岳会のマインド、精神で。当たり前のこと。思い返せば山スキーで白山のやぶ山の急傾斜に連れていかれてマジ泣きしたこともあったし、沢登りのつもりが雪が多すぎて雪稜登攀になったこともあったし、いろんな滝も氷点下の真冬に登りに行きました。
この愛すべき山ヤの世界がパラレルワールドのように存在し続けていたことを、久々の沢登りで思い出すことができました。大げさに書きすぎたかな。母子登山とともに、ちょっぴり危険な山ヤライフも、忘れない程度には顔を出せるといいな。
写真は二俣で「どっちかな~」と地図読みしているところ。
