石彫に魅せられ、アートの力

アート(芸術)に仕事で携わっているのに、私自身はプライベートではこの何年か、一切アートに触れていなかった?

6日間も、その前から数えると9日間もほぼ連続して二人の子守り。天気はいいのに、子どものペースで思うように動けずイライラ。もう自分の興味だけで決めようと目的地を選んで出発した。現地にカフェがあれば寄ろうとGoogle先生に聞くと、よさそうなものが出てきたので、立ち寄ることにした。

それがここ。カフェはおまけでむしろ敷地のミュージアム。

子どもたちの表情が、もう全く違う。一面の芝生と、点在する背丈よりも大きな石。変な形で存在感のある石。石と芝生がこんなにも赤ちゃんと親和性が高いとは。7/31に1歳になったばかりでまだ歩けない息子クンを石彫に座らせると、全身でびっくりしつつも嫌がらず、しばらくで力いっぱいはいはいを始めた。娘が自分も靴を脱ぎたいといって裸足になり、走る、踊る、歌いだす。

しまいには私が、10年はやってない逆上がりを子どもたちに披露(全力を出さないと足上がらず3回やって限界、これを読んだ皆さんも機会があればぜひ、うまく回れた感覚が過去の遺物だと分かるはず)。それで何かが吹っ切れたのか、彫刻の上に乗っかって飛行機の真似、側転、Y字バランス(たぶんほぼ開脚できてない笑)、彫刻をクライミングし飛び降りるなどを次々にやって見せ、子どもたちの笑いを取った。

アートの力を自覚する。

先週訪れた伝統的な農家建築も、私はある種の芸術的空間だと感じている。子どもたちが空間の力を感じてはしゃぎまわっていた。芸術ならば、それをどんな言葉で表現したって構わないくらいだ。この石彫公園は、真に芸術的空間。遊べ歌え、どんな言葉でも、誰に見られても何も言われない。

アートが生活の身近にあったら、生活の質は向上するだろうか。例えば、家の庭、家から見える景色、家の中そのもの。そんなエビデンス、あるわけないですよね。