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御嶽信仰とつながる里山

岩崎御嶽山131mに登ってきた。

この山は知る人ぞ知る、有名なところで……

パワースポットだとか、B級スポットだとか、いろいろ言われてるんだけど、訪れてみた結果、全く消化できなかった(笑)「何度訪れても全体像がつかめない」と言われる理由が分かった。

第一印象は都会の中のオアシスでなく、「忘れられた自然」という言葉。

なんも気にせず歩けば、不思議さのない寺社仏閣。ところが一歩わき道に足を踏み入れると……キャーーーーー! 山中には石板や石像がひしめいている。あっちも、こっちも、前も後ろも!

事前情報をもってても、見るとビックリ💦💦

それぞれ個人か、団体かが所有しているようで(墓地なの?)手入れされていない敷地では、石柱が倒れ、倒木でふさがれ、木々が生い茂るなかに顔をのぞかせる石像!

道は延々と枝分かれして続き、さながら迷路。ここの墓地は、なぜか墓石だけでなく彫刻?の人物が立ってる。そのなかにたくさんあると言われている浅野祥雲先生の作品(彫像ではなくコンクリートの塑像)は、ついぞ見つけられなかった。難易度高すぎ。

真っ直ぐ行かない気持ちと、時間のゆとりが必要。子連れだとその余裕がないから、今回はあちこち探索はしなかった。

愛知県のまちなかにある小さな山なんだけど、御嶽信仰と色濃くつながる歴史を思うと、大きな山に登った気分になれる、かも。

クマガイソウ

「クレヨンしんちゃんのおしりがいっせいにこちらを向いて揺れてるんだよ!!!!」

適当なことを言って子どもを誘い出し、山頂には行かずにクマガイソウだけを見て引き返してきた。こんな不思議な花は初めて。ラン科。群生する様子は一度見たら忘れられない……

独特の花の形が、武士が背中に背負った母衣(ほろ)に似ているということで、源平合戦の熊谷直実と彼に討たれた平敦盛に由来する名が付けられているんだとか。

キャンプついでに登れる山を探したら、登山口から300m歩くだけで、レッドリストの希少種・クマガイソウが見られるところを発見。しかも今が満開だというからラッキーだった!

ヤマシャクヤクを見に行った

初めて山芍薬(ヤマシャクヤク)を見に行った。

妊娠・出産という事情から否応なく親子登山の世界に入るしかなく、子育ての使命感を違う方向に燃やして取り組み続けているわけだけど、じゃなければこんな登山もしなかった。里山ハイク、花見ハイク、森のようちえん的な自然との付き合い方――

子を連れて行けるところに山シャクの群落があるのだからラッキーだし、そんな情報を入手できる現代に感謝かもしれない。といっても初心者が簡単に調べられるものではなく、アプローチの林道も経験がないと躊躇すると感じた。

母子3人。現地に4時間半も滞在したのに、片道800mしか移動していなかったし、高低差はたった165mだった。テレビ塔も登れてないじゃん(笑) 注:名古屋テレビ塔は180m

登山道の真ん中に座り込んで休んでいたら、二人連れ女性がおりてきた。「ここまで歩いてきたの!?すごいわね!いくつ?」「お母さん勇気あるわね」なんて会話はよくある。子連れハイクももう6年目ですから、私なりに苦労してやってきてるんです、というのは心にしまっておく。今回も息子は7割がた自分で歩いた。

ご褒美の山シャクの群落は、感動した。自分がそこに長く滞在したかったので、子どもにお菓子を食べさせすぎた(笑)そして登頂は無理と判断し、ここで折り返した。

娘に、「お母さんはどうしてもこの花が見たかったの」と説明し、「一緒に来てくれて嬉しかったよ、ありがとうね」と言ったら、娘も「今日一番よかったのは白くて大きな花が見られたことだからお母さんにありがとう」だという。娘なりにしんどいし転んで泣いたりしていたのに、大人のようにそう返せる娘って……アニメの見過ぎか、本気でそう思っているのか(笑)

子ども二人になって、親子登山はまた違ったものになっている。

たまには子育ての話

どうでもいい話なので、そのうち消すかも。

長女は、小さいときから、お父さんが忙しいと荒れる傾向があって、小さいときから「外では頑張る、家では甘える」というタイプで、その甘え方の表現がうまくないというか、「こうして欲しい」がうまく表現できなくて、やってほしいのに言わずにグズグズ泣く、求めていることをはっきり伝えないで文句だけ言うから対応に苦しむことが多かった。私よりもパパの方が遊び相手になってくれることが多く、だから彼女にとって家庭内のオアシスはお父さんの傾向があり、それで冒頭の「お父さんが忙しいと荒れる」につながる。

でも根本は、彼女がやりたいようにする、周囲が自分のいうことを聞いてくれる、欲しいものが買ってもらえるとか、やりたくないことをしなくて済むとか、そういう家での甘え、わがままを許してもらいたいんだと思う。あとは自分が一番大事にされたい、無条件で認めてもらいたいという思い。

「保育園で頑張っているから、おうちでは十分甘えさせてあげてください」と言われたこともある。この甘えが難しくて、例えば好き嫌いしても許す、やると言ったことをやらなくても叱らない、風呂に2日入らなくても目をつぶる、弟のおもちゃを奪っても許す、ということをし続ければ、彼女は心地いいかもしれない。しかし不健康で行儀の悪い子に育ってしまうかもしれない。

だからしょっちゅう彼女を叱ってしまうのだけど、もしかしたらそういう「甘えられる」約束をするといいかもしれない。

たとえば「20時45分~21時は毎日あなたの言うことを何でも聞くよ」と約束するとか、「毎月1日だけは何でもあなたの好きにしていいよ」と約束するとか。さすがに保育園には行ってほしいから、家にいる時間だけ。そういえば塩○さんのお宅は「毎週金曜は何時まで起きててもいい」というルールだった。そういう彼女の自由が許される時間を設定して、親がそれに従う約束、努力をすることで、彼女も自立しないだろうか?

という思いつきを書きたかっただけです。

人生の先輩方からの助言はときに苦しいのであまり難しいことはコメントしないで😂

パパに朗報

全国のパパに朗報。ついに長女(5歳)のイラストにお父さんが登場した!!!!!

これは息子クンのお誕生日会なんだそう。息子は7月生まれだけど。お父さんにメガネを描いてと頼んでも難しいんだそう。左の動物はねこだそう。わたしが持っているのはケーキ。パパが持っているのはコップ。

感心するのは身長がちゃんと考えられていること。色も、パパが好きな緑、自分が好きな水色とピンク、息子をイメージした青と緑……という具合によくできてる。

ほかにも彼女が絵を描いてくるけど、新生児がいっぱい並んで寝ている病院だったり、息子クンの通う保育園の教室だったり、彼女の深層心理が表れているようだ……

息子クンの自力登山の記録

●1回目・・・道半ばで下山

上手に歩くので、いけるかもしれないと
都合よく考えて連れていったのが、1歳3か月。
歩き出して1か月半のとき。
結果、母子3人だったので危なすぎて即刻敗退(笑)
山道はシビアだった。ケガしなくてよかった……

●2回目・・・再び断念

次は1歳5か月。母子二人で。
歩かせようとしても本人が嫌がり、
数十mしか歩行せず、キャリアに入れて登頂。

●3回目・・・ついに登頂!

1歳7か月。親子4人で。
息子の歩行技術が明らかに高くなった。
手をつないで山道の階段をよいしょとグイグイ登った。
大きな段差は後ろから両脇を抱えて、
母親が人間歩行器になってついていく。
数ヶ月で身長はたぶん、5cm伸びたかどうか。
でもこの5cmが違うのかなぁ?
コミュニケーション能力も上がっていて、
「ねぇねが行っちゃったよ!」と言えば
「ねぇねーーーーーー!!!!」と言って追いかけるし
彼のブームは「ちー♡」(写真撮って)なので、
こんなとこで?と思うけど「ちー」を要求してくる。
撮ったフリでは納得せず、パシャと音が鳴ると満足する。
泣いたり困ったりするあんなこんなもあったけれど、
自力で登頂。

米田白山273m(標高差140m、距離2.3km)
2021.3.27

【MEMO】

・下りの沢から登り返すところで私の背中のキャリアを指さして、どうしても乗るんだと主張。乗らなきゃやだやだやだと言うので、よくがんばったねと乗せると大喜び。寝るのかと思いきや最後まで起きていた。全部自分で歩くのはまたこれから挑戦しようね。

・はじめ2回は金華山だった。山が難しかったかな?とも考えていたけれど、そうでもないかな。脚力や体格の成長が追いついてきた。最近は15cmくらいの段差なら手をつかずに上り下りできる。

・姉弟(きょうだいがいる)という環境があってこそ。アウトドア遊びの成否を分けるのは友達。これ最重要。姉弟のある環境はこの点で強い。それでも家族4人でキャンプに行っても子どもらはつまらなくて、山もキャンプも一番なのは友人ファミリーと一緒に行くこと。

娘の描いた絵

娘の描いた絵がとっても上手なので、ぜひ見てください!

左が切れてるけど「すみっこぐらしのおうち」と書いています。真ん中の二人は、5歳の自分と1歳の弟。よく特徴を捉えてる! 上に描かれたのはお母さんだそうで「難しかった」と言ってました。お父さんがいないのは仕事に行っているからだそうです。B4サイズの大きな紙にすみっこぐらしのキャラクター、机、ベッド、クローゼット、カーテン、シャボン玉などが描かれているらしく、こんなに創造力あるんだと今日わたし一番驚きました。やるね~娘!

ヒンメリ作家さんの展覧会

▶︎ 仲宗根知子(なかそねさとこ)展 ~3/28

ヒンメリ作家さんの展覧会をみに、碧南市まで行ってきた。建築家の深谷さんにすすめられるまま、子ども抱えて行くところか!?と自問自答しながら出かけた。(ヒンメリって何?という方は、写真1枚目ご覧ください)

建物、お庭、空間、素材、とてもよかった。一番よかったのは、作家さんご本人とありがたいことにお話できたことと、来館者の気さくなお姉さんが子どもに話しかけてくれ、遊んだり、ついて回ってくれたり、作品解説までしてくださったこと!(はるちゃん、と名乗っていたような)

会話がなかったら、作品がよく分からないまま、なんとなくよかった、で終わってしまったと思う。子どもがちょっと触ってしまって、壊れなくてほんとよかった、ごめんなさい! 作品は2階にもあり、見応えがあった。

「アートの力」を前もここで書いたけれど、アート面白い。体が自然と動きだす(笑)乳幼児の場合は、体で感じられる立体作品がいい。「本物」に触れると頭ではなく本能的なよろこびがわく。